留学生採用について企業側の問題点

人財紹介の株式会社ディスコ社から、「外国人留学生/高度外国人材の採用に関する企業調査」が発表されました。


今後採用したい外国人留学生/高度外国人材の出身国・地域は、ともに 「東南アジア」が第1位。 ~外国人留学生/高度外国人材の採用に関する企業調査(2017年12月調査)~

詳細の分析は、上記リンク先からご覧いただくとして、海外との接点を持ちたい企業にありがちな外国人留学生の採用について、企業側の問題点をひとつだけ挙げてみたいと思います。

外国人留学生を雇用する際の最大の問題は、ファクトチェックの体制です。特に中小企業など大きくない組織では、その採用した外国人に“おんぶにだっこ”となる仕事がある場合があります。その仕事をどのようにマネジメントしていくか、これは重要なポイントになります。

留学生が母国で生活していたのは数年前までです。例えば、中国において、モバイル決済が店舗で使われ出したり、友人との間で割り勘に使われたりと、本当に使われ出したのはここ数年のことです。シェア自転車はここ1~2年程度のことです。本当の意味で生活に密着したここ数年の変化は、留学生はあまり体感できていないかもしれません。間違った現状認識に基づいて仕事を進めている可能性があり得ます。

もちろん、母語のメディアから情報収集できるので、情報量はあります。日本語のメディアを通じて情報収集する日本人とは比べ物にならないほどあります。この情報格差を背景にもっともらしく聞こえるプレゼンテーションができるかもしれませんが、留学生自身もすでに日本が生活のベースになっているので、例えば、財布を持ち歩かないという生活は、想像か伝聞であるということです。

そのため、留学生の仕事をマネジメントする側には、このような背景があることを念頭におき、バランスを考慮していくことが求められます。もし自身でそのバランスをとることが難しければ、セカンドオピニオンに頼るなどして、誤ってはいないとしても偏っている情報に基づいた舵取りとならないように、先の杖を用意する必要があります。

なお、日本語能力が低いとか、習慣や価値観が違うなどは、問題というにはあまりに小さいかもしれません。程度はあるとしても「郷に入らば郷に従え」を、入る側に強要するような郷には、あまり入りたくないですよね。

基本的には、留学や海外就職するほどの人財なので、引く手はあまたです。その企業の誰よりも、グローバルで先進的な眼をもっている可能性は大いにあります。何かを成し遂げるための目的意識の高さもあり、優秀な方は多いです。また、競争相手としては、日本国内企業だけではなく彼ら彼女らの母国の企業もあります。いずれは帰国することを前提としている方もいます。そんな留学生が力を発揮できるかどうかは、留学生自身の問題よりも、企業の環境やマネジメントの問題が重要であるということを、企業自身が認識する必要があるのではないでしょうか。

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